project

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「もう心配する必要はない。 君のお父上が残した借金は僕が支払った。 だからもう大丈夫だよ? 沙紅哉(サクヤ)くん」 仕事中の私の元に現れた男は私にこう言い放った。 「そうよ? アナタの事は聞いたわ。 お父上の借金を背負わされて学校にも行けなくてこんな仕事をしているって…」 その男の隣にいた女は私の事を知っているかの様に言った。 「……誰ですか?…貴方たちは」 「あぁ。 まだ言ってなかったね。 僕は夜雀 戒(ヨスズメ カイ)。こっちは僕の妻で夜雀 美零(ヨスズメ ミレイ)」 「"今日からよろしくね。 沙紅哉くん"」 「はい? なにがですか?の前に仕事の邪魔なので退けて貰えませんか?そこ」 私はこの時、分かっていなかった。 戒さんと美零さんが言った事に
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!