幽鬼と夜雀～１７歳～

play･１

２月、某都内。
まだ寒さが身に染みる頃。
私は借金返済の為に土木関係の仕事をしていた。
朝から夜まで重いものを持ち土木の仕事が終わると朝までアルバイト。
どちらも高額な給料を貰えるため休まずに毎日、働いている。
だが借金は一向に減らない。
払っても直ぐに利子が重なり少しだけしか返済できていない。
あと少しすればまた利子が重なる…。
仕舞いには仕事場にまで借金取りがくる。私の手元に入るのは両方の給料を合わせてたったの５０００円。
残りは全て持っていかれるのが現状。
生き地獄とはこの事だろう…。