第一杯

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「あ、お母さん、誕生日ケーキはガトーショコラで!」 と叫んで。 ~○県立京香第一女学校~ 「椿~」 私のもとに、ショートカットの可愛らさしい小柄の女の子が駆け寄ってきた 「美月っ」 ぎゅっと抱きつかれるのは毎朝のこと。 「会いたかった~会いたかった~つばきーっ!」 「あーはいはい、私も会いたかったよー」 いつも通り軽くあしらう私。 「冷たい椿素敵ー!」 この子Mだから。 冷たくしたほうが喜ぶの。 私のクラスには女の子ばっかり。 皆、黒い髪で清楚な子ばかり。 この学校は、有名なお嬢様学校で、国の代表の 娘さんや、大臣の娘さんが通うような名門校なの。 私のいえは、代々続くお茶の名門の家らしい。 美月は、なんかラスベガスの大富豪の娘だとかなんとか。 だから、学校も清潔で豪華。 学食なんか、イタリアンシェフとか和食料理長とかいて、すごく美味しいよ
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