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あれから何週間後。
私と椿姫はよくあの店でランチするようになった。
椿姫は相変わらず、マスターが作るロールキャベツにはまっている。
「椿姫って、毎日ロールキャベツ食べれるよねー。かなり美味しいけど、毎日は結構胃に来るわよ。」
カウンター席に座る椿姫を見て、軽くため息をはいた。
私はコーヒーをクルクルとスプーンでかき回す。
すると、マスターが心配そうな顔で私の顔を見てくる。
「最近、コーヒーしか飲んでませんね。学業が忙しいのですか?」
「まぁねー。最近、レポートをかなり出されてたの。だから、ストレスが貯まって食欲ない」
「貴女でもストレス貯まるのね」
最後の一言は余計だよ椿姫。
さらにため息をつくとマスターから白い封筒を差し出された。
「来週からbarをいたしますので、オープニングパーティーを開きます。お時間があれば来てください」
私と椿姫は静かに受け取る。
お互いに顔を見合わせて頷く。
「ありがとう。私達、ぜひ行かせて頂きます。」
「ここがbarなんて素敵ー。絶対、雰囲気良い店になるって」
マスターはニッコリ笑顔で軽く頭を下げて、また三人で色々な話で盛り上がった。
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