18章

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……………………… ……………………… 段ボールを抱えて、椿が帰ってきた。 研究室で作業すると言って、大学に行ったんだけど… 明らかに片付けへ行った雰囲気。 聞くに聞けない。 台所で夕食の準備をしており、焼き魚を皿に盛り付けている途中。 広いダイニングキッチン、全く使っていない状態。 実家にいた頃は、私が家事を全てしていたため、苦にはならない。 椿はバスローブに着替えて、テレビを眺めている。 バスローブ姿も綺麗。 見とれている場合ではない! 聞かないと思っていると、味噌汁が吹き出しそうになっている。 『うわっ!アチッ!』 取手に触れるが、熱くて指先を軽く火傷した。 指に息を吹きかけていると、長く細い指に掴まれて、水道水で冷やされていく。 じんわりと痛みがあり、顔をしかめると綺麗な声が聞こえてきた。 「ちゃんと冷やさないと痕になるわよ。」 椿の横顔がかなり近くにあった。 長いまつげが綺麗にカールしている。 『ああありがとう』 「今さら、緊張しているの?クスッ」 近くにいるため、胸の高鳴りが激しい。心臓が持たないよ… 蛇口を締めて、冷蔵庫から小さなアイスノンを持ってきて指に当ててくれた。 『手際が良いね』 「留学先で身体について勉強しているから、対処方法は分かるの」 大学の話キタ! 今、今でしょ!!
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