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夏希のバカバカバカッ!!
あんな言い方しなくたっていいじゃん!!
でも……ああいうことを言われるようなこと、実際してたもんなわたし……
昔は彼氏はとっかえひっかえで、てゆうかセフレとかいたから誰が彼氏とかわかんなくなってた。
誰とでも言われれば付き合ったし、セックスもした。
でも大志くんに会って、大志くんのこと好きになって
全部の男とは縁を切った。
体の関係を持った男全員をアド帳から消し、アド変した。
もう、大志くん以外は嫌になっていた。
大志くん以外の人と、キスしたり、エッチするって想像しただけで気持ち悪くなった。
昔、わたしがしてたことは最低だけど、過去は過去じゃん。
わたしは今、大志くんに好きになってもらいたくて必死になってる。
もしかしたら、大志くんも昔のわたしの男遊びの話聞いたら嫌いになるかもしれない。
でもわたしは、絶対諦めない。
そうゆうことが気にならないほど、わたしのこと好きにさせてやるんだから!
「大志くぅーーーん!! 頑張れぇーーー!!!」
グラウンドで、野球をしてる大志くんに高々と叫ぶ。
うん、今日もよく声が響いた♪
わたしは毎日放課後グラウンドにきては、大志くんの練習光景を見学している。
そして大声で応援するのだ。
わたしが大声で応援すると、恥ずかしいのか帽子を深く被るが、目のいいわたしには大志くんが顔を真っ赤にしているのがよくわかる。
うふふ、本当かわいい♪♪
「妹として恥ずかしいわ~」
後ろから声が聞こえたので、少しびっくりしながら後ろを振り向く。
「夏希、秋奈」
「春ちゃん、今日も見学?」
「うん! 今日も6時頃家帰るね♪」
わたしは毎日6時くらいまで見学して、家に帰る。
野球部の練習は9時くらいまでやってるらしいから、もっと見ていたいんだけど、さすがに夜道一人は怖いから、暗くなる寸前に帰るのだ。(たまにもう暗くなっちゃってるときもあるけど……)
「あ~春子、あのさっ、朝はごめん。わたしが言い過ぎた」
「……うぅ~ん。わたしも叩いちゃってごめんねぇ」
夏希のこういうところ好きだなぁ♪
普段は頑固ですぐ怒るくせに、自分が悪いなってときは反省してちゃんと謝ってくれる。
本当、男前すぎるよ夏希。
女の子のファンが増えるのもわかるな。
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