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夏希はかなり女子にモテる。
まぁ身長170cmで髪はショート。
柔道とかやってたからガタイはよくて、見た目よりも何よりも心が男前だ。
そんなかっこいい夏希だからいいんだけど♪
「じゃあうちら先帰るね~」
「うん♪ ばいばぁい♪」
わたしはじっくり大志くんを堪能しよっと♪
「またきてんのか、おまえは」
ポンッと頭を撫でられたので、またまた後ろを振り向く。
「おー先生ぇ」
「毎日毎日、飽きねぇな」
わたしの頭をなでたのは、野球部の顧問だ。
60間近のおじいちゃんだが、口は悪いしバリバリ運動もできる。
けどみんな普通に『おじいちゃん』って呼んでる。
「飽きないよぉ。だって、大志くんがいるもん♪」
「へっ、青春ってやつか。何なら差し入れくらい持ってこいよな」
そう言っておじいちゃんはグラウンドに入っていく。
くっそー、部活中は部外者立ち入り禁止とか野球部厳しいなー。
悠々と入っていくおじいちゃんむかつくぜ。
ん、てか、おじいちゃん差し入れがどーのこーのって……
………………。
それだぁ!!
わたしは家に帰り、夕飯を食べ終え、さっそく台所に向かう。
「あれっ、春ちゃんが台所立つなんて珍しい~」
「ん、ちょっと作りたいものあって」
「春姉、意外に料理だけはできるもんね」
「ちょっと、冬花。意外にも失礼だし、料理だけできるも失礼ー」
「じゃああと何できんの?」
「……秋奈、冬花がいじめる……」
「わー春ちゃん泣かないで! 料理頑張って! 冬ちゃんも言い過ぎ」
わたしは落ち込みながらも、料理を開始する。
ゆっくりやったら、夜中になっちゃうかもだし。
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