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『いたぞー! あそこだッ!』
人のごった返す繁華街。
合間を縫う様に走りながら、私は迫りくる追手の目をくらまそうと試みていた。
「……しつこいっ!」
だが、奴らは独自に開発したセンサーを使用し、物陰に隠れようが何をしようが容易く見つけてくる。
――やるしかないか……
手に持った一丁の銃を見つめつつ、路地裏の陰から奴らの姿を探す。
見つけるのは簡単だった。
何故なら、私を追っている奴らは、走ると胸の果実が上下に揺れ動くのだ。
それもあり得ない程に。
擬音で表すなら、「ボインボイン」と言った所か。
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