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「あ、終わったのね。暁ちゃん」
「月華ちゃん……」
戻ってきた私を出迎えたのは、幼馴染でもあり親友の”橘月華(たちばなげっか)”だ。
彼女は胸元を隠すどころか、さも自慢げにたわわに実った果実を主張する。
「また大きくなってさぁー……」
「そうなんだぁ……」
――死ね! ホルスタインが!
あの日から私の中には、悪魔が宿っている。
巨乳を憎む悪魔が……
「暁ちゃんも直ぐ大きくなるよ!」
「だといいんだけどなぁ……」
数年間同じ台詞を吐く月華。
最初はその言葉を信じていたよ。
だけど今はもう……苛立ちにしかならない。
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