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「正義」 そう僕の名前を呼ぶ一佐の纏う空気が急変する その場にピリッとした緊張感が走り、周りの生徒の会話も途端に止まる 「…何?」 一佐を見てると本当に認められた生徒なのか、もしかすると本人がそう言っているだけで 本当は一般生徒なんじゃないかと錯覚させられる スッ 僕の前に手が差し出される 「儀式終了おめでとう、そして  ”ようこそ”」 目の前の人物は既に先程までの宮崎一佐では無い、別人だ その錯覚はこうして、直ぐに破られてしまうのだ 「有難う」 ギュッ ここに固い約束が生まれた 「…これするの疲れるんだよねぇ」 にへっ、と途端に緩む顔 …色々と台無しだよね 「いっつもそうしてればいいのに」 「嫌だよ、疲れるしさー」 子供のような一佐を、呆れ半分で見つめた後 未だに繋がれたままの手を一佐の手共々上げる 「…何時まで握ってるつもりなの    いい加減、男と手握るの嫌になってきたんだけど?」 「もう、冷たいんだからっ」 ググググ 「ぎ、ギブギブギブッ!!」 その場には暫く一佐の声が響き渡っていた
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