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「皆……怪人、倒さないの?」
ふと、3人のやり取りをずっと見ていたアメジストが口を開く。
3人は、忘れていたと言わんばかりに揃って目を見開くと、怪人と呼ばれた化物を見る。
化物は、3人が話混んでいる間にサファイアの放った氷柱を体から引き抜き、体力を回復させており、早くも傷口が塞がりかけていた。
「ギギッ……」
「んじゃ、4人揃ったし皆で決めちゃう?」
「一人で倒そうとしていた貴方が言える台詞ですか、まったく」
「あはは、まぁ気にしないの。最後は仲良く、ね?」
「……早く、終わらせよ?」
4人は一斉に頷くと怪人を中心にそれぞれ行動を開始した。
まずは、サファイアが呆然と様子を眺めていた少女を抱きかかえると、片手を怪人へ向ける。すると、突然に霧が立ち込め、怪人の視界を奪った。
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