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光とともに再び化物の前へ姿を現した少年は、その髪を深紅へと変え、瞳には金を讃えていた。
そして、まるで騎士のような純白の軍服を少し着崩して着ており、所々赤のポイントが入っている。
「~っ、キマッた」
どこか恍惚とした表情でガーネットと名乗った少年はそう言うと、次の瞬間には、戦闘体制に入っていた。
「テメェみたいな雑魚、あっという間に倒してやんよ!」
「ギッ……ギギッ……!」
依然、炎の壁に苦戦している化物へ向かってガーネットが息巻く。そして、ニィッと口元を歪めたのが合図のように、地面を蹴り思いっきり化物へ向かっていく。
そのスピードはさながら獣のようで、瞬く間に炎の壁をぶち抜いて化物の眼前へ辿りついた。
「おりゃあっ!!」
「ギャッ……!!」
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