初陣!

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「何ですかその変な名前。もしかして私に言っているのですか?」 「ん?当たり前だろ。そうじゃなかったら何なんだよ」 「……単純明快かつセンスが無くて反論すら億劫ですね。加えてその罪悪感のない顔と存在が腹が立ちます」 「とりあえず……俺罵られてる?」 「……人に聞く前に、もう少し胸に手でも当てて考えてみて下さい」 「ん~……」 サファイアと呼ばれた青年は、現れるや否や、化物と少女を挟んで、顔色を一つも変えずにガーネットへと悪態を吐く。 しかし、ガーネットはその悪態を理解していないのか、彼の言葉通り胸に手を当てて首を傾げていた。 「貴方馬鹿ですか?すみません、馬鹿でしたね」 「お、おおう、そんな事は無いっ!」 「……はぁ。そんな事より、“お二人”も到着したようですね」 「え?」 サファイアが上を見上げふとそう呟く。それに釣られガーネットはもちろん、化物と少女も思わず顔を上げた。 .
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