初陣!

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「うわ~、遅くなってゴメンね!……あっ、マサ……じゃなくてガーネット君もいたんだ!」 「生存者、と……“怪人”も、一緒……?」 「ジェイドにアメジスト!」 その二つの声の主は空から“降ってきた”。 一人はクセのある金髪に碧の瞳の幼い顔立ちをしたジェイドと呼ばれた少年。もう一人は、菫色の長い髪を後ろで一つに束ね、妖艶な顔立ちをした少年。 二人も同じく純白の軍服に身を包んでいた。 「もう、サファイア君ったら、急に一人で先に行っちゃうからびっくりしたよ!まぁ、ガーネット君がいたなら仕方ないか」 「何か語弊がありますが……ところで、貴方まで何故その妙な名前呼びなんですか?」 「んふふ~、だってガーネット君と僕で、一生懸命この日の為に考えて決めた名前だもん!」 サファイアの問いに、ジェイドが無邪気な笑顔でそう答えると、ガーネットもうんうんと感慨深そうに頷く。 サファイアはその答えに、今日何度目かわからないため息を吐いた。 .
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