1章 人間界デビュー

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1章 人間界デビュー

明日は息子の入学式だ。 魔界の学校に入学させてもよかったが、 人間界の学園に通わせることにした。 理由は2つ。 1つは人間に‥人間の世界に慣れさせようと思って。 もう1つはその学園にへっぽこ勇者の息子が入学するという情報を手に入れたからだ。 昔からはあまちゃん勇者の息子なんぞより俺の息子のほうが優れているなんてことはわかっていたことだが、俺の息子とアホ勇者の息子の差をわからせてやろうと思い同じ学園にした。例えば、弱虫勇者の息子より俺の息子のほうが喋るのは早かった。俺の息子は1歳のとき。クソ勇者の息子は1歳と3ヵ月だったな。そして『ママ』より先に『パパ』と呼んでくれたときは死にそうになったものだ。そしてあれは2歳の時だ。なんと息子が歩いたのだ。貧弱勇者の息子がハイハイをしている横でな。そして俺の元へヨチヨチと歩いて来たときは馬鹿勇者のことなんぞ忘れて魔界の端から端までに知らせてまわったな。次は3歳の時だな。あのときは公園デビューなるものをしていた。だが息子が元気に走り回っているとき息子が突然転んでしまった。石に躓いてしまったのだ。そして俺がその石を跡形もなく消しているとき息子が此方を見て『うぅ‥な‥泣かないもん‥』と必死に涙を堪えているところを見たときには瞬時に息子に神級の回復魔法をかけ禁忌魔法で俺の血液半分と魔力半分と引き換えで息子の体を神級魔法並みのダメージでないと傷つかないようにした。そのあとはフラフラになりながら城まで帰り妻に息子を預けた後にぶっ倒れたな。あぁそれと‥もう書くスペースがないな。続きは明日の方へ書こう。 魔王の日記より
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