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ステルスウルフが少年の周りに浮いていたシャボン玉に触れた瞬間ーー
ドサッ
ーーその場に力なく落下した。
「ごめんな。俺は犬とか猫が大好きだから殺さねぇけどよ、ちょっと眠ってくれ」
少年は手を横に振ると浮いていたシャボン玉がステルスウルフの方へ飛んでいく
他のステルスウルフもシャボン玉にあたるとその場で眠りだした。
「これで‥ん?」
だが少年の前には一匹のステルスウルフがたっていた。
「グルルル‥グルァ!」
「こいつは‥見たところ群れのボスとかか?」
そのステルスウルフには体の所々に傷痕があった。
「グルルァ!」
少年はステルスウルフの方へ歩いていき、ステルスウルフの頭に手を置いた。
《あー。聞こえるか?》
《?!‥貴様魔物と話せるのか?》
ステルスウルフは驚きながらも返事を返す。
《体の一部に触れてればな。お、以外と毛並み良いな。‥ところで何で俺を襲ってきたんだ?》
少年はステルスウルフの頭に手を置いていたが想像以上の毛並みの良さにステルスウルフを撫で始めた。
《な、撫でるな!‥俺達の群れには雄が俺しかいなくてな。食料をとれないのだ。》
ステルスウルフは尻尾を振りながら少年の質問に答える。
《そこで弱そうに見えた俺を‥か》
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