8人が本棚に入れています
本棚に追加
《ふむ。俺達はこれからリヒトの家に世話になるわけだからな。リヒトに従おう。》
《そっか。ありがとな。》
そう言ってリヒトは微笑みながらアシュヴィの頭を撫でる。
《じゃあまずは‥起こさないとな。》
パン
リヒトが手を叩くと次々とステルスウルフが起き上がる。
「グル?‥グルァ!」
ステルスウルフは訳がわからなそうに周りを見渡すがリヒトを見た瞬間飛びかかろうとする。
「グルルァ!!!」
だがそれを見たアシュヴィはそのステルスウルフを威嚇する。
「グル!?‥グルル?」
「グルルァ‥」
アシュヴィとステルスウルフ達が会話しているなかリヒトはーー
(初日から遅刻か‥)
ーーと考えていた。
「グルァ」
「うん?アシュヴィか。どうした?」
リヒトはしゃがみアシュヴィに触れる。
《終わったぞ。あともし嫌ならいいんだが‥》
アシュヴィは言葉を濁しながらーー
《俺と使い魔契約をしてくれないか?》
ーーと言った。
《なんだ‥そんなことか。もちろん喜んでだぜ!》
《本当か?!》
《あぁ!契約方法は?》
《俺に魔力を流してくれ。》
《わかった‥》
リヒトはアシュヴィに触れている右手に力を込める。
《これでいいか‥ってこれは紋章か?》
リヒトの右手の甲には口を開けた狼の紋章が現れた。
《こちらからも魔力を流したのだ。リヒトなら大丈夫だと思い勝手に魂の契約にしたが‥大丈夫だったか?》
《たしか使い魔の2倍以上の魔力が必要なんだっけ?‥まぁ体に以上はないな。》
《そうか‥その紋章は〈隠狼の紋〉能力は紋章に魔力を込めると姿を消せるだな。》
最初のコメントを投稿しよう!