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「姿を消せるか‥なかなか使える能力だな。」
リヒトはアシュヴィの頭から手を離し〈隠浪の紋〉を見ながら言った。
「さて‥大分遅れたが行くか!ちゃんとついてこいよー。」
「「「「「「「「「グルル。」」」」」」」」」
そしてようやくリヒトとアシュヴィとステルスウルフの1人と9匹は歩きだした。
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「さて、魔界の端についたな。」
リヒト達は崖の上に立っていた。
「魔界の端?まさかリヒトが通う学園は人間界にあるのか?」
どうやらリヒトと魂の契約をしたことによりアシュヴィは人語を喋れるようになったようだ。
「言ってなかったか?俺達がこれからいくのは人間界で一番デカイ学園らしいぞ!」
「なるほど‥だがどうやっていくんだ?魔界の端から行くのは知っているが方法は知らないな。」
「まぁ見てろって‥少し離れててくれよ。」
アシュヴィ達はリヒトにそう言われ少し下がる。
リヒトが何もない場所で腕を降り下ろす。
「んな!?」
アシュヴィや他のステルスウルフが口を大きく開けて驚く。
その理由はーー
「ふぅ‥久々にやったけどできるもんだな。」
ーーリヒトが空を斬ったからだ。
「リ、リヒト?それはいったい‥」
「ん?あぁ‥俺が斬属性で斬ったんだ。」
「斬属性?」
「聞いたことはあるだろ?希少属性だよ。俺の属性は自然属性の闇と火。それに希少属性の眠と空間と斬、あと吸血だったな。」
「ど、どうやらリヒトは規格外とやららしいな‥」
「あとはこの空間の斬れ目を広げて‥」
リヒトはアシュヴィの言葉を気にもとめず、空間の斬れ目に指を突っ込み広げ始る。
「そしたら人間界にできた空間の斬れ目と繋げて‥できた。」
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