夢見物語

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周りの異常者を見るような目はどうしようもない。今の僕は異常者だからだ。 諦めたのは自分なのに、最後の最後で夢を見ようと抗っている。 エレベーターに乗ろうとした時、彼女がいた。 まるで死人を見るかのような目で僕を見てくる。あながち間違いではない。 花束を持っている。あぁ、見舞いの花ね。 「やあ、元気?」 「―――ッ!?」 何を言っているのかは解らないが、きっと心配してくれているのだろう。 それがとてもとても嬉しかった。きっと夢を諦めてから一番嬉しかっただろう。
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