152人が本棚に入れています
本棚に追加
/154ページ
「ふぅ…死ぬかとおもたわ………」
二人は現場へと到着していた
「明奈ちゃん先に降りて現場に行っといてくれ、車停めてくるわ」
「はい…」
明奈はそう言うと車から降りた
西郷はゆっくりと車を走らせ、どこかに車を停めに行った
「うわ……もうこんなに………」
目の前には大勢の野次馬と警官がいた
「はい、皆さん少し道を開けてください」
明奈は野次馬をかき分け現場へ向かう
立ち入り禁止と書かれたテープを潜り現場の中へ入った
「お疲れ様です!」
若い警察官が明奈に敬礼をする
それに合わせ明奈は軽く会釈をした
「さて……」
明奈は目の前に大柄の男をみつけた
「あ…」
明奈は小走りでその男に近づいた
「郷田さん!現在の状況は?」
明奈のその声で大柄の男は振り返り少し驚く
「おや?明奈さんもここの現場ですか?」
「そりゃ例の事件関連してるし、私も調査隊の一員ですから」
「ああ、たしかそうでしたね、では状況ですが……」
大柄の男、郷田は静かに視線をブルーシートに合わせた
「……………見れば分かりますよ」
郷田は少し厳しい顔を見せた
「う………そう言う時が一番嫌な状態なのよね……」
明奈は静かにブルーシートをめくった
最初のコメントを投稿しよう!