③ 春風 薫

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 サイレンを鳴らすその車は、普通車にランプを乗せただけの車 覆面パトカーだった 「ち!」 薫は舌打ちを一度するとゆっくりと車から降りた 薫が車から降りることで目の前の覆面パトカーは止まり、その中から二人男が降りてきた 「こらこら~こんな所でそんなスピード出しちゃ~」 相手が逆上しないように優しい口調で歩いてくる大柄の男 それと、なかなか体格のいい若い男が薫に向い歩いてきた 「いや~すみません、少し急いでたもので」 薫がそう言い財布から抵抗もせず免許証を取り出した 「郷田さんここは僕が対応します」 「おお…たのむ熊」 若い男は薫の免許証を受けとると紙に罰金の手続きをする 「ところで君」 「え?」 大柄の男は薫に世間話をするように問いかけた 「こんな時間に車を飛ばして何をしていたんですかな?」 「…………ただコンビニに言って家に帰る途中だったんですよ」 「ふむ………、えっと…」 大柄の男は若い男が持つ免許証を確認して言った 「春風 薫さん?、少しあなたの車の中を確認させてもらえませんかねぇ?」 「…………いいですよ別に」 「では失礼して…」 大柄の男はそう言うと薫の車の扉を開けた
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