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ちょっと冷めた食パンのトーストを頬張る。冷たい牛乳片手に。食パンくわえて学校に行く必要がないのがまだ救いだ。
厨房から、自分の朝食を持ってきた、喫茶店の女店主であるシンディは、さっきけたたましくフライパンを鳴らしていた女の子だ。
新聞を広げて、優雅にコーヒーをのんでいるのは、皮肉屋なエンジニア。通称ニックだ。俺が思うに、こいつの方がまさに重役のオッサンに見える。だがシンディの尻に敷かれ、普段は喫茶店の冴えないウェイターだ。
俺の隣にいるのは、我が兄弟(親友という意味で)。名探偵ジョエル。
大した学校を出た訳じゃないのに、いろいろ物知りで、優しくて、非の打ち所を探す方が難しいかもしれない。優秀な相棒だ。俺は彼に弟子入りして、格闘技や尾行術を体得中だ。
そして俺は、探偵助手のジェイク。かのワトソン氏のように賢くはない。でも、幼い頃に身につけた絶対音感と、ギター、ハープ(ハーモニカ)、ピアノを演奏出来ることは自慢できる。
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