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なぜか心臓が大きく高鳴った。そして細胞が騒ぎ出す。初めて見た彼女に猛烈な何かを感じる。
この、ただただ驚いているといった無垢な瞳。どこかで……。え? 瞳…!?
「……ごめん!!」
僕は咄嗟に反対側を向き、腕で顔を隠した。
目を合わせてしまった。
確かに今、目を合わせてしまった。
いつも気を付けているのに油断した。
「ごごごごめんなさい、まさかここに誰かいるなんて……んぎッ!? ……ぶわっ、わっ、わっ……!!」
女の子が何やら大騒ぎしている。そして次の瞬間、ドスンと鈍い音がした。
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