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いかに主人公にその策の凄さを語らせたところで、それは主人公にとって当たり前のものでしかありませんから、彼の口からどれだけ語られても「スゲェ!」とはならないんですね。
本作は残念ながら、そうした敵側の描写が弱く、書く前に戦闘が終わってしまっているので、緊迫感も臨場感も生まれてこないんですよ。
毎回敵に智将を登場させ、駆け引きをやる必要はありませんが、その場合はせめて、主人公の策の凄さを、敵側の心理描写ややられ方を使って効果的に演出する必要があると思います。
作者さんにそのような意図はないとは思いますが、僕が読んだ印象としては【読まれることよりも書きたいことを書く方に意識が向き過ぎてるなぁ】という感じですね。
書きたいことを書く。これは勿論、大前提なんですが、その次に、これを読んでもらうんだということを今一度意識してみるのも大事かもしれません。
「ここ読んだら読者はどう思うだろ?」「ここ面白いだろうか?」といったように、時折で良いんで、自問自答してみると、作品の質はグッと上がると思いますよ^^
・キャラクター……5点。
キャラに関しては文句なしに魅力的でした。何気にエマみたいなキャラを魅力的に描けてる時点で、作者さん凄いです。普通、このテのツンデレっぽいキャラって素人さんが描いても全然魅力的に仕上がらないので。
一癖も二癖もあるキャラ陣に、清涼剤なリリシア姫と、バランス取れてるし、掛け合いは面白いしで笑わせてもらいましたよ^^
ただ、作者さん本人も言っているように、主人公の暴走時のテンション。これ自体は全然良いんですけど、時々しつこく感じる時がありました。
例えば、ロッシからリリシア姫との結婚を報告された時とかです。 暴走する比率が段々多くなってきてるので、バランスを調整した方が良いかもしれません。
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