デンシ・レンジ

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結論から言うと、面白い作品でした。   ・キャラ……3点。(5点満点中) 主人公のレンジが実に良いです。かなりキてます。作者さんには申し訳ないのだけど、どう考えてもレンジは頭のネジが数本ぶっ飛んでます。正気の沙汰じゃありません。   しかし、そんな彼のやり過ぎな報復や反撃の場面が実に気持ち良く読める。これが本作最大の強みであり、魅力でもあります。というのも、レンジが対峙する相手というのは大抵がただのクズ。下種みたいなヤツとか、かと思えばアベル(名前うろ覚えですみません;)みたいに上っ面だけの綺麗事を述べるヤツもいる。読者の大半が不快に思うヤツばっかりだ。   こういう奴らを主人公が問答無用でブチのめす。そりゃ爽快だ。 しかも、読者は主人公の強さを理解しているから、絶対に敵うワケないのに調子に乗ってる敵キャラが滑稽で仕方ない。こういうのが、爽快感に一役買っているのは間違いないでしょう。   ダークヒーロー。この言葉がここまで似合う作品も珍しいかもしれません。   しかし良くも悪くも主人公無双な作品の為、脇を固めるキャラが弱いのが難点かも。クラスメートであるピアス、ブレイズ、シエラは良いにしても、彼ら以外のキャラは印象薄い。 この作品が、元の世界に帰る方法を探す主人公が、旅をしながら三下な悪役相手に無双していくダークヒーローものなら文句ないのですが、学園だったり仲間だったりが出てきている以上、それ用のストーリーが欲しいところ。   とくに学園の要素はかなり大きいです。学園=交流の場ですから、主人公に与える影響は大きいし、キャラ一人一人にそれなりに厚みをもたせないと、学園が張りぼてになってしまい、作品のイメージが一気に陳腐なものになってしまいかねません。……って、ここから先は以下のストーリーの項目で。 
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