19人が本棚に入れています
本棚に追加
ジョンは、死への恐怖を感じ脱兎のごとくその場から逃げ出した
―
――
―――
「くっ、」
ジョンは、足の痛みに耐えきれず倒れる
―――ガサガサ
「!?」
木から黒き影が降りてくる
直ぐに部隊長の命を奪った悪魔の仲間だとわかった
『……………』
何も喋らない。喋れないのか、喋らないのか解らないが喋らない
「ま、まて、命だけは…」
悪魔は、自信の武器である両手剣をマルコの首もとに当てる
「助け…て」
恐怖の色に染まり、汗でぐちゃぐちゃになった顔を見て悪魔の無表情が確かににやけた
「…………っ」
目をつぶった
だが、
痛みはなかった
最初のコメントを投稿しよう!