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「耀子さん、甘い」
そうやってまた、蓮見が唇にかぶさってきて、私はいいように弄ばれる
離れたくないのに
この快楽から、逃げたくて。
それは、甘過ぎて。
――私には、刺激があまりにも強すぎて。
どこまでも深く沈んでしまいそうで、怖かった
自分でも知らなかった境地。
誘(いざな)われる
どこまでも。
絡まった舌先が、身体の芯まで響いて。
――力が、抜ける。
蓮見の声が、脳の奥で混ざりあう。
甘いのは、蓮見のほうだ。
そう思っていても、意識は何処か遠い場所でぼやけている
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