6/33
14907人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「このまま、今日は一緒にいたいんですけど。」 「え」 「え、ってなんですか」 そう言いながら蓮見はすくっと立ち上がり、私に手をさしのべた。 私はその手を取れずに、じっ、と暗闇の中、その手を見つめる 「耀子さん」 「ん……」 小さく返事をして、手をおそるおそる差し出すと、一瞬にしてその手を掴まれ、身体を浮き上がらせられた 「ちょっ――!」 「また捕まえました」 一瞬の間に、また蓮見の胸の中。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!