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「このまま、今日は一緒にいたいんですけど。」
「え」
「え、ってなんですか」
そう言いながら蓮見はすくっと立ち上がり、私に手をさしのべた。
私はその手を取れずに、じっ、と暗闇の中、その手を見つめる
「耀子さん」
「ん……」
小さく返事をして、手をおそるおそる差し出すと、一瞬にしてその手を掴まれ、身体を浮き上がらせられた
「ちょっ――!」
「また捕まえました」
一瞬の間に、また蓮見の胸の中。
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