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で、南雲は?と要の頭を握りながら良介に振る。
苦笑混じりに良介はうーん、と頬杖をついた。
「俺はなんて言うかいくら顔がかっこよくても内面がついていかないとイケメンとは呼べないと思うんだ。
要旨はどうあれ俺はダブルスを組んでくれる静流の支えになれる人間になりたいかな…
俺、静流と本来はダブルスを組めるほど強くないし、レギュラー入ってるけど実力伴ってないってことは知ってる…
でも、良介だから組みたいって言ってくれた時…本当に嬉しかった。
だから、いや、せめて自分のことを必要としてくれる人を支えてあげられる人間…まぁ、心のイケメンってやつになりたいかな…」
普段はどちらかと言えば控え目な良介。
自分の意見を熱く語るところは殆どの人間が見たことがなかった。
故に要と創はぽかんと間抜けな顔で口を開けていた。
「あ、ごごごごごめん!」
すっかり自分の世界に入っていた良介は我に返り、
顔を真っ赤にしてどもりながら謝罪する。
「南雲…」
創が良介の肩をがしりと掴む。
良介は何事かとえ?え?え?とクエスチョンマークを浮かべる。
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