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「あ、良介。何か用?」
「八月一日(ほづみ)が呼んでるよ」
渋々といった様子で冊子を閉じるとやっとベンチから立ち上がって「行くぞ」と要と良介に声を掛けて部長の八月一日元希(ほづみもとき)の元へと向かった。
*
「静流!お前どこにいやがっごふっ」
「元希、頼まれていた物だ」
怒鳴って来た二条創(にじょうはじめ)に肘打ちを喰らわせてK.Oしながら静流は元希にノートを手渡した。
創くん!?、と小さく悲鳴をあげる要と手を合わせる良介を見て苦笑しながら元希はありがとうとノートを受け取った。
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