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「静流じゃあるまいし、あいつが無断で休むなんてあり得ねえだろ」
余計な一言を吐いてしまったためK.Oはされなかったもののグーで背中を叩かれた創に元希は苦笑しながらどうしたんだろ…、と首を傾げる。
静流に至ってはリアクションすらせずくるくるとラケットを回していた。
「よぉ、みんなもうおわったのか?」
「あ、早乙女!どうした汗だくだぞ!?」
エナメルバッグを肩にかけ、呑気に声を掛ける部内で一番の長身の少年、
彼が現在話題に上がっていた早乙女一心(さおとめいっしん)である。
「おお、二条、静流から今日は外周30周走ってからって聞いたから走って来た」
「しーずーるー?…やっぱテメェじゃねぇか!」
「騙されるほうがわるいぜ?大体何回同じ手に引っかかってんだよバーカ」
開き直んな!、と創が静流の胸倉を掴む。
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