始まりの始まり。

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そして始まった夏休み。 朝は家の近くにある中華料理屋でバイト 「お疲れ様デース。」 「あ、蓮ちょっとまち」 「え?何かあるんすっか?」 お店のママさんに引き止められる。 戻ってきたママさんの手には白い小さな箱が一つ。 「今日あんた誕生日やろ?はい、ケーキ皆で食べ!」 「ありがとうございます!」 と笑顔で告げて店を出て自転車で家に急いだ。 夜・・・・ 7月24日 この日は大体地元の花火大会とかぶっている。 そのため今年も友達と一緒に誕生日を祝う。   浴衣を着て勢いよく家を出た。 祭り会場は思っていたよりもまだ人が少なかった。 「あ、蓮誕生日おめでと!」 「サンキュー♪」 道行く友達や知り合いに祝いの言葉を貰いながら祭りを楽しんでいた。 暗くなってきた頃。 目の前からど金髪の頭が見え、近づいていくとうちのお兄ちゃんが居た。 「お、ブサイク!誕生日おめでとw」 「いつも言うけどブサイク煩い!でもありがとう///」 「なんなん?今日、蓮誕生日なん?好きなもん買ったる!」 とお兄ちゃんの友達が言ってくれて焼きそばやら、唐揚げ、たこ焼きなんかを買ってもらった。
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