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この沈黙が、どの位の長さだったのかは分からない。
ただ…この静寂が破られた時に、2人の関係も終わりを告げるのではないかと、俺はたった一度の過ち…幼なじみを妊娠させてしまったという現実よりも、ミユとの壊れそうな今に、その思いを巡らせていた。
「ヒカル……?お願いがあるの…」
「…何……?」
彼女の発した言葉で、遂に沈黙が破られた。
「赤ちゃんの…パパに…なってあげて?」
「え…………………?」
「ヒカルの子を…殺さないで…」
「ミユ………………」
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