前しか見えてない直向き野郎

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「てめぇ、気に入ったよ。組にこいよ」 ヤンキーの先輩だった。 「なんで先輩がいるんですか?」 「金の名が在るもの王将の自宅を知ることは当然だろ。それを知らないからつけてみた」 ストーカーですか! 俺がツッコむ前に隣のバカが口を挟んだ。 「入っていいんだな!」 「あたりめーだ。てめぇは、さっきから前進がなんたらいってるからちょうどいいんだよ。香車になれ。前にしか突き進めないてめぇにピッタリだ」 「香車!気に入った!」 話が一気に進みすぎだろ! 唖然とするばかりだ。 最後にバカは「前進あるのみ!!!」と叫んだ。
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