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電話に出たくはないが出るしかない。
「はい、もしもし…」
怖々しく電話に出ると、案の定バイト先からだった。
俺はいつも午後5時から10時までレギュラーで入っている。
時間を見るとちょうど午後5時を回る所だった。
ここのマンションからバイト先までは、徒歩で20分以内でつけてしまう。
それ故に近いから大丈夫とタカをくくっていると、痛い目にあう。
だがそう簡単に生活を崩せる訳もなく。
「とにかく、すぐ行きます!」
焦って行くふりをしながら電話を切る。
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