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学園都市内部の何処かにある研究所の中でとある少女が静かに目を覚ました。
「き、はらはら。お目覚めかい?私の可愛い試作品ちゃん」
腰の辺りまで伸びた黒髪だが毛根を紫で毛先をピンクに染めてある十六歳前後だろうと思われる黒いワンピースの上に白衣を羽織った女は目の前にいる少女に問いかけた。
「問おう。貴女が自分のマスターか?」
「き、はらはら。ちゃんと出来ているようだね。取り敢えず、ベッドから降りろ」
少女はそこで初めて自分がベッドに横たわっている事に気がついた。
「よっこいしょ。ベッドから降りましたよ。それよりも自分って一体何なんですか?」
少女がベッドから降りると科学者らしき女を見下す形になってしまった。だが、これは単純に彼女の背が低く、決して少女の身長が高い訳ではない。
「お前の存在意義なら後でたっぷり叩き込んでやる。取り敢えず、この写真を目に焼き付けろ」
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