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窓から差し込む朝の光にぼんやりと目を細める。
夜の月明かりが安心するような気がしてカーテンを閉めない紗那は、朝になると眩しすぎる光に毎朝ぼんやりするのが習慣だった。
「宗ちゃん、久しぶり…。」
ぽつりと呟く。
彼の夢はここ最近ではかなり久しぶりに見た。
以前は毎晩見ていたため、泣きながら目を覚まし、眠ることすら体が拒否していた事を思い出す。
そっと頬に手を滑らせてみたが、涙はなかった。
夕べ真中と宗次郎の話をしたせいで夢を見たらしい。
紗那は寝起きでふらつく体をようやく起こす。
土曜日の朝にしては早起きをしたらしいことを枕元の時計で気付いた。
紗那はクローゼットから黒色のワンピースを出した。
今日は宗次郎の月命日だ。
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