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「デジカメ持った!替えのパンツ持った!キタロウ袋も持った!よし、完璧だな!」 バタンッと黒色のキャリーバッグの蓋を閉め、パンパンッと二三度バッグを叩きベッドに飛び込んだ。 「いよいよ明日かー。何年ぶりだ?あいつらと集まるの!」 小野晴(おのはるひ)。 大学三年生。 夏休みを使って高校時代の部活仲間と明日から三泊四日で九州に旅行することになった。 ちなみに高校時代はバスケ部でこれでも俺はキャプテンを務めていた。 今回の旅行のめんばーは高校時代毎日と言って良いほどつるんでいたメンバーだが、それぞれ県外の大学に入ったり、バイトやサークルが忙しかったりで中々疎遠になっていたメンバーだ。 「元気にやってんのかなー。みんな。‥や、元気に決まってるよな!あいつらのことだから。っしゃ!明日は早いし寝坊でもしたらみんながうるさいからな、寝るか!」 明日会える旧友達のことを考えると自然と笑みがこぼれるが、布団に潜りアラームをセットして目を閉じた。
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