物資輸送

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道はある程度綺麗に整えられていたのでそれ程キツくはなかった。 しかし、現代日本のようにアスファルトで舗装されているわけではない。 なのでガタガタとしているのは確かだ。 「すみません、私のわがままなのに……」 「いいよ、俺もこれからどこに行けばいいのか分からなかったからな」 荷物の見た目が多いにも関わらずそれ程重くはなかった。 まぁ中身は服だからな。 そう思ってあまり気にしなかった。 「そうだ、ここはどの辺りの国なんだ?」 「ここですか?ここはまだウラキ王国の領土ですよ」 「そうか……ちなみにどこの大陸なんだ?」 「ヤレン大陸です。他の大陸と違ってちゃんと四季があるんですよ」 聞き慣れない大陸の名前。 聞き慣れない国の名前。 時代錯誤な戦争。 そして、ここに来た当初に聞いたステラの言葉。 揃いすぎていた。 あまりにも露骨に…… いや、初めからわかっていた。 俺が異世界に迷い込んで着てしまったと言う事を……
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