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強烈な光が部屋を包み込んみ、唐突に消えた。
ステラが視力を回復させて、魔法陣の中央を見ると黒い服に身を包んだ少年がこちらを見ていた。
見た目に全く覇気のない悪魔だとステラは思った。
しかし……
これが本当に伝説の悪魔なら早く契約を結び終わらなければならない。
ステラはそう思い、少年に一気に近づいてその唇に自分の唇を押し付けた。
ステラの右手と少年の右手の甲に模様が刻まれた。
ステラが離れると少年は口をパクパクとさせて固まってしまった。
「ここに契約は結ばれた。汝の真名を捧げよ」
ステラはそう言って右手に意識を集中する。
「イリヤ……ユウタ……」
少年、ユウタは自分に起きた現象に驚きながら目の前の少女を警戒していた。
「ここはどこだ?君は誰なんだ?」
ユウタはようやくその言葉を吐き出した。
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