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「私はウラキ王国王女、ステラ・エル・ウラキ。あなたをこのウラキ王国に召喚したものです」
「ウラキ?召喚?それってどの辺りの大陸?」
ステラの名乗りにユウタは理解出来ずにオウム返しに質問を繰り返した。
しかし、ステラにはそれに答えている猶予がなかった。
「質問があるのは分かるけど今は時間がないの!」
「え!?それって……」
ユウタが反論する間もなくステラはその腕を引いて部屋を飛び出した。
着いたのは城門の上だった。
鼓膜を破るような怒号と雄叫び。
門を破ろうと群がる鎧で身を固めた兵士たち。
それはユウタにとって映画の中でしか観たことがなかった。
そう、彼はこの魔法世界ギルディニアの住人ではない。
魔法のない世界の住人だ。
それもこんな戦争とは無縁の生活をしていた少年だ。
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