悪魔召喚

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剣を振りかぶって迫る敵兵は実際の大きさよりも大きく見える。 恐怖は十分感じていた。 だから仕方ないんだ。 「く、来るなぁぁ!!」 ユウタはとにかく剣を振り回した。 その剣は簡単に弾かれてしまった。 「あ……!?」 「死ねぇぇぇ!!」 死んだ。 終わった。 無理だ。 ー読込開始ー 種別……人間 素材……水分     タンパク質     脂質     糖質     カルシウム     リン     …………     …… 用途……不明 生物 ー読込終了ー また一瞬流れた情報。 それも意味はなく…… 目の前の敵兵の剣が肋骨を砕き、肺と背中を貫く。 激痛に声も出ず、這いつくばって逃げようとしたユウタの背中に次々と剣が突き刺さっていった。 ユウタは動かなくなった。
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