第10話

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耳を疑う様な話を聞いてから3日。私の頭は真っ白のまま何も考えられないでいる。 「昨日の小テストの結果を返すぞー」 充っちが一人一人の名前を呼んでいく。そんか光景をぼんやり眺めていると、私の名前が呼ばれた。 「東堂…どうした?小テストとはいえ白紙なんて」 「解こうとはしたんだけど……」 赤ペンで“0”と書かれた用紙を受け取り、自分の席に戻った私は働かない頭に“縁が切れてて良かった”と浮かんだ。 初基の監視下にいたら、小テストとはいえこんな白紙のテスト……殴られる要因でしかないもの。
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