8139人が本棚に入れています
本棚に追加
少しドアを開けた時、目の前に座っているのが要だと気付いた。
要は私が立っているドアに背を向けている座っている為、私には気付かない。
要……そう声をかけようとした時、要の声が聞こえた。
「千華…本当に悪かった…」
千華ーーー?
要の隣に座っている人を見る。この人も背中を向けて座っていた為私に気付かない。そして、私も気付かなかった…その人が千華さんだという事に。
「……ううん。私も…私が悪いから」
なに…?要も、千華さんもいつもの様な距離感や雰囲気じゃない。要の声のトーンも普段より低くて上手く聞き取れない。
「……俺が悪い。千華も怒ってるから、俺を避けてるんだろ?」
「違うよ!」
千華はさんバッと要の方を体ごと向いたけど、すぐに前を向き直し俯いた。
最初のコメントを投稿しよう!