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「はい、すみませえぇぇぇぇんん!!だからその笑顔やめてくださいぃぃ!!」
「誠意が伝わんねーなぁ…?」
グッ。
「力強くなってるんですけどおおおおおぉぉぉぉぉ!?」
「あー?
気のせいだろ。」ニッコリ
そんな二人のやり取りを見ている周りの声はさまざまである。
「あの平凡また浅賀様と、あんなうらやましいやり取りを…!」
「浅賀様もあんな平凡にかまうなんて、ほんと優しすぎます!」
と、言う可愛いネコ男子もいれば
「愛ちゃんって平凡だけど、なんかえろいよな~ほら、今みたいな涙目とか。」
「わかるわーそれ。
体も細身だし、色白だしな~。」
と、言っているタチ男子もいる。
そんな感じで、昼休みが過ぎようとしていると、バンッと扉が開いた。
「「キャアァァァァァァァァ!!」」
と、黄色い声が食堂をかける。
「んっ、あーやっぱうめぇわ、フルーツタルト。」
「お前こっちのケーキも食えや。」
「いやぁ~ケーキを愛する愛ちゃんでも、ソースでコーティングされた苺ケーキを食べるのはちょっと。」
「…チッ。しかたねーなぁ。
めんどくせーから、それ食ったら教室もどんぞ。」
「へーい。」
と、まるで黄色い声を気にする様子もなく二人は話していた。
するとー…
「ああぁぁぁぁぁ!!
お前、あの時の変なやつ!!」
と、一人の高い声が食堂に響いた。
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