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そう言った少年は、ダッダッと愛斗たちのほうに走って行った。
すると
「千乃!?」
「「ちーちゃん!!」」
と、何人かの驚いた声がした。
「おい、お前!!
なんであの時、俺のこと助けてくれなかったんだよ!!まだ、尊たちが来てくれたからよかったけど!!人が困ってるの助けないとか、最低だぞ!!」
と、キーッと響く高い声で言うもさもさの黒髪をした少年。
「んー、このシフォンケーキも最高。」
「おい、バカ愛斗。
何か知らないけど、黒まりもが話しかけてんぞ。」
「クロマリモ?
何それ、新種のポケ○ン?
てか、ゆまさん好きだったけ?」
「バーカ、オレはデジ○ンのが好きなんだよ。」
「デ○モン派かぁ~まあ、わかるっちゃわか「お前、人の話聞けよおおおおおぉぉぉ!?」
と、またも高い声で言う少年。
すると
「んー?
あれぇ、おたくアレじゃない。
さっきたしかー…えっと、ほら!
アレ、そうだよねぇ。」
「自己完結ううぅぅぅぅぅぅぅ!?
お前、いいかげんにしろよ!?」
と、まるで会話が成り立たない愛斗と黒まりも少年。
「千乃!!」
すると、黒まりも少年のところにきた顔の整った…美人という言葉が似合うだろう少年。
「みこと…!」
「何かされたんですか、この平凡に!?」
と、ギュッと黒まりも少年の腕をつかむ『みこと』と呼ばれる少年。
「さっき話してたろ、殴られそうになったときに変なやつが現れたってー…。」
「あぁ…もしかして、それがこの平凡なのですか!?」
そう聞くと、『みこと』はキッと愛斗をにらんだ。
そんな愛斗は、何を考えているのかー…いや、考えていないのか、ゲームをしていた。
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