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「なんの集会だろうな」
今は五月。高校二年の俺たちは新しいクラスに馴染んで騒ぎだす季節。おおかた、元気すぎて事故にあったり事件に巻き込まれた生徒がいるからみなさん気を付けましょう。ってとこだろう。
「いや、違うと思うぞ」
「お前何者だよ」
いつから読心術使えるようになったんだこいつ……怖。
「僕は西東和志だ。そんなことよりさ、知りたくないか? 集会の内容」
「知りたくないし、お前こそ知りたくないか? 今日の一限の授業」
「僕の記憶では国語だったはずだが」
「お前は寝ていたから知らないと思うが、今日は授業が変更になって一限は体育だ」
和志の顔が徐々に青くなっていくのを見ながら俺はふと、三年前のことを思い出していた。何をするにしても無気力で、時々変な言葉を呟いていた厨……中二のころを。
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