『はい?私がデスカ?』

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私はこの件以降体調を崩すことが多くなり、病院通いが増えて、それもまた同居中の私の母を不機嫌にさせる要因にもなっていた 『あんたがそんなんだから、サトシ君がパチンコに走るんじゃないの!?』 『あんたの性格がキツイから!もっと考えなきゃいけないでしょ!』 などと怒鳴られたものだ 私は家族が明るく仲良くなるように努力した 何があっても笑っていて、話題もたくさん考え、娘にはたっぷり愛情を注ぎ、良き妻、良き娘、良き母を目指した ある日いつものように病院に行くと、先生から一枚の紙を渡された 『色々質問事項が書いてあるから、記入してみて。』 妙なアンケート内容だった 『食欲はありますか?』 『音楽を聞いて楽しいと思いますか?』 『意味もなく泣くときがありますか?』 『深く眠れますか?』 『死にたいと思ったことがありますか?』 などが20問くらいあった それらの答えは、全て『はい』『いいえ』『どちらともいえない』の3つ 私は正直に丸を付けて提出した 先生はそれに点数をつけていた そしてこう言ったのだ 『鬱病(うつびょう)ですね…』 『???はい?誰が?』 『あなたですよ。鬱病にかかっていますよ』 『はぁ?私が…デスカ?』 そう、私は頑張るあまり鬱病になってしまっていた 体調不良はここからくるものだから、薬など効くはずがなかったのだ 鬱病の薬はかなりの種類があり、副作用の弱いものから順に試していく 最低1ヶ月薬を飲みつづけ、効かなければ次の薬 これも1ヶ月続けて効かなければ次の薬… と、自分に合う薬が見付かるまで試していく 人によっては1年かけて自分に合う薬を試しつづけることもあるという 幸い4ヶ月程で薬が効いた為、今の薬で治療し始めたが、副作用はハンパなかった… 頭が回転しているかのようなめまいや立っていられない程の眠気、脱力感やロレツが回らないなどという症状が10日程続き、その間の記憶も曖昧だった 旦那はそんな私に興味はなく、相変わらずパチンコに通いつづけ、私の母は『一体いつになったら治るの』とぐちぐち言っていた
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