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私が結婚したのは23歳の時
1つ年上の彼と社内で出会い、結婚した
見た目は優しそうで大人しく、よく友人からは『カカァ天下でしょ』なんてからかわれたものです
実際、私が『こんなことしたい』『あーしたほうがいい』と言うことにはYesと言う人だった
結婚後1年間は2人で借家に住んでいたが、私が跡取りのため(旦那は婿養子さん)、実家の母と同居することになった
しばらくはうまくやっていたけど、この生活は私が旦那のかばんに蹴つまづいた事によりあっけなく崩れた
ある日部屋のど真ん中にどっかりと置かれた旦那のかばんを蹴飛ばしてしまい、開いていたファスナーから中身がこぼれてしまった
慌ててかばんにしまっていたら、やたらパンパンに膨れ上がった『ポケベル』のケースを見付けた
不審に思った私はつい見てしまった
…そこには無人機でお金を借りる事ができるカードが5枚入っていた
当時、車は私が独身時代に貯めたお金で購入していたし、家は母名義の一戸建て
借金するようなものは何一つなかった
旦那に問い詰めてみると、『パチンコに使った…』と…
そう、旦那は『パチンコ病』だったのだ
残業だと嘘をつき、パチンコに行き負けて帰る
↓
次の勝負に使うお金が無いから無人機でお金を借りてパチンコに行き負けて帰る
↓
繰り返す内に返済期限がくるから、別の無人機でお金を借りて返済
↓
ついでに余分に借りたお金でパチンコに行き負ける
↓
返済期限がくるから…
つまり、この繰り返しをして無人機カードが5枚になったと言う
もしや!と思い独身時代に貯めたお金の入った私の通帳を記帳してみたら、すでに手遅れ状態だった…
『残金245円』
…やられた…
『だって返さなきゃいけなかったから』
これが旦那の言い訳
いや、私のお金だし!
ってか何で一言言ってくれないの!?
この事件により、『暗黒の15年』が幕を開けた
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