ひとめぼれ

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一目惚れだった。 雨の中、傘も持たず、ずぶ濡れている男の子。 短い黒髪に滴る雨の雫。 頬を伝う雫。 ひたすら空を見続ける淡い瞳。 そこに立っているだけなのに絵になる光景。 それに心を奪われたのが、事の始まりだった。
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